No.1045 大峯奥駈道縦走 3DAYS (六田〜熊野本宮大社)

メンバーKN他3名

大峯奥駈道縦走3DAYS

[World Heritage: Omine Okugake Pilgrimage Trail]〜 六田から熊野本宮大社 10/30-11/1

96.7km D+8,435m

熊野古道の中で最も厳しいと言われる、奈良県の吉野山と熊野三山を結ぶ修験道である山岳ルート 大峯奥駈道を3日間かけて縦走してきた!

メンバーは東京から参加のKさん、ベンさんとI君とぼく。Kさんは仕事の都合で途中まで。

去年、熊野古道小辺路から熊野大社に降りてきた際、薄闇の向こうに影となって見えた大峯奥駈道のゴールへのルート。 

来年はチャレンジしたいね、と話していて、実際に踏破できたことは凄く不思議な感じ。

トレランで走り抜けるのではなく、せっかくだからゆっくり歩きたい、との今回の計画だったけど2泊3日の行程ではやはり厳しく、15キロはゆうに超えるザックを担いで、早朝から夜まで、ほぼほぼ休憩なしで歩き続けるという山行になってしまった…

計画スピードはコースタイムの70%。

1日35kmだし、計画時は、余裕あるかな、というプランだったはずが、維持するのに精一杯で、毎日最後は闇の中を彷徨うはめに。

DAY1 近鉄線六田駅〜行者還避難小屋

33.7km D+3,300m 行動時間13時間31分

Kさんと六田駅で合流し、紅葉の綺麗な道を 古寺など観光しながら、いつしかロードはトレイルへ。

重い荷物に苦しみながらも、景色を楽しみつつ、なんとか夕方頃には小笹ノ宿避難小屋を越える。

大峯奥駈道は水場が少ないうえ枯れることも多いという情報のなか、ここは水量豊富な、しっかりした水場だったからこそ、ここで補給すべきだったのに、先の長い行程や重量が増えることを躊躇い、今晩の小屋の手前にも水場があるし、そこで補給できるだろう、と ここではしないことに。これが後々裏目に出る…

大峰山寺を過ぎたあたりで日が沈み、ヘッドライトでの行動に。

ここからまだまだ標準コースタイムで4時間くらい歩かないといけない。

少なく見積もってもあと3時間。

ここで二組に分かれ、ベンさんとKさんに先行してもらう。

疲労のためか、時々派手に滑る。

GPSがあっても、霧もあり、鎖場や岩場でルートファインディングに戸惑う。

水がほぼ底をつきかけたころ、間違えて滑りやすい泥の谷へロストしつつも、なんとか行者岳分岐へ。

行者岳を急いでピストンして、次は水場探し。

ところが、水場がみつからない⁉︎

どうも枯れてるみたい…

水場探しを諦め、避難小屋で、I君が持っていた唯一の1リットルの水を4人で分け合う。

食事もほどほどに就寝。

明日も弥山小屋までは水がないし、弥山小屋もやってなければ水を補給できないので、どうするか悩ましい。

DAY2 行者還避難小屋〜持経ノ宿

26.5km D+2,308m 行動時間15時間46分

3時に起きて30分後に出発。

予報では朝から雨だったけど、全く降ってなくてラッキー。

弥山小屋が開いてればそこで水を補給できるけど確実ではないということで、Kさんとベンさんは奧駈道出合から登山口方面へ標高400mほど降って水を探し、ぼくとI君は弥山小屋へ急ぐことに。

幸いにして弥山小屋は営業してたので、そこで水を買え、ベンさんたちも、水を補給して来てくれて、これで水問題解決。

弥山小屋でたっぷり1時間ばかり休憩して昨晩の分まで食事を摂る。

100名山の八経ケ岳を過ぎたところでKさんとお別れ。

足の遅いぼくに付き合ってもらってありがとうございました😊

その日は行仙宿山小屋までの予定だったけど、休憩しすぎもあって、21時過ぎの到着予定。

そこで、とりあえずターゲットを6kmほど手前の持経ノ宿にする。

夕方、降るはずのなかった雨が降り出す。

なかなかの強い雨。レインウェアの防水も切れだす。

しかも、まだ日没まで時間あるのに、雨雲で早くも辺りは暗くなり始める。

ヘッドライトつけても、またもや今日もモヤで見にくい。

最後のピークを降って持経ノ宿に。

ここは、ほぼ水平に400mほど歩けば水場があるので、たっぷり水を補給。

宿には先客が1人。

夜はお湯を沸かして温かい食事をとり、持ってきたウイスキーで宴会。

DAY3 持経ノ宿〜熊野本宮大社

36.4km D+2,826m 行動時間17時間3分

昨日歩けなかった分を歩かないとならないので、2時半起きの3時出。

日の出と眼下に広がる雲海の美しさに、写真を撮る為何度も足を止めつつ行仙宿山小屋に。

ここにこの南奥駈道を整備管理してる新宮山彦グループの方が泊まってて、お話しながら少し休憩。

この日は結構良いペースで進み、中間目標の玉置山へもほぼ予定通り。 

ついに残り15キロというところまできた!

いくつかの登り返しを経て、徐々に高度を下げるとともに日も落ち始める直前、遥か遠くに熊野川が見えてきた!

何とか明るいうちに最後の大ピーク五大尊岳を越えたら、後はひたすら進むだけ。

ただしこれが凄い長かった。

歩いても歩いても時間も距離も進まない感じ。

小ピークをいくつか越え、降り切ると、そこには真っ暗な中をきらきらと光を反射しながら流れる熊野川が。

大峯奥駈道はこの熊野川を渡って川向の大斎原という大鳥居が本来のゴール地点。

担いできたサンダルに履き替え、ストックで水深を探りながら、浅そうな所を渡る…けど。

徐々に深くなり、足元の水底は滑りやすく、ヘッドライトの灯りに寄ってくる鰻の影がクッキリ⁉︎

やばい、転ぶ!ってところを何とか乗り切り対岸へ。

寒さに慌てて上着だけ着込み、大斎原の鳥居を抜けて熊野本宮大社へ。

本日の宿までは、山越えであと3キロあるけど、この後闇の中を山越えする体力は残されてない。

幸いにも宿に電話すると、迎えに来てくれるという。

感謝!

もうタクシーもないしどうなることかと思った。

そして熊野本宮大社へ。

ついに踏破したけど、その時は実感わかず。

ただただ早くお風呂に入ってビール!それだけだった。

想定よりも、数倍厳しく、計画の甘さを呪い、何度も自信を失い、心折れそうになったけど、なんとか歩けて良かった!

きっと、じわじわとまた熊野古道ロスの感情が強くなっていくんだろうな、と思う。

山岳冒険倶楽部 星と焚火

私たちはキャンプ、ハイキング、ロッククライミング、 山菜取り、紅葉狩り、探検、海外登山・・・ 山と森と自然から授かることのできるあらゆる恵みを いろんな方法で楽しみます。 皆さん私たちと一緒に山に出かけましょう。

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